カウンセリングルーム「心の相談室with」は、名古屋市中区にございます。

性嗜癖障害は、変質者でも変態でも色情魔でもありません。

私は、毎月、平均すると、70~80件ぐらいカウンセリングをしています。
※講演やセミナーや執筆の仕事が多いときは、もう少し数が減ります。

 

そのうちの10数件が、性嗜癖障害者のカウンセリングです。
私もかれこれ、性嗜癖障害だけで、臨床数が500を超えるカウンセラーとなりました。

 

性嗜癖障害は、変質者でも変態でも色情魔でもありません。
少なくとも、私のカウンセリングルームに通ってらっしゃる方は、皆さんそうです。
普通の、良識を持った社会人であることがほとんどです。

 

性嗜癖障害は、性嗜癖障害という心の病にかかった人です。
この表現が、1番ピタッと来ます。
病ですから、治さねばなりません。

 

周囲の説教や、本人の意志や反省などでは治らないのが、
性嗜癖障害という心の病である所以です。

 

性嗜癖障害でもっとも多いのが盗撮です。
これは、のぞきや痴漢や下着泥棒や露出に比べ、圧倒的に多いです。
ハードルが低いし、罪の意識を感じにくいからです。

 

大切なのは、「もうしない」「する気にもなれない」ではなく、
「盗撮したい」という衝動が急に湧いた時に、それを止められるかどうか? です。

 

盗撮は、いつか必ずバレます。

幾人かの
医師や弁護士の先生が私のカウンセリングルームを紹介しているらしく、
最近は、性嗜癖障害を克服するために、私のカウンセリングルームを訪ねる人が増
えてきました。

 

スマホが普及してからというもの、以前に比べ、
痴漢やのぞきや下着泥棒ではなく、圧倒的に盗撮する障害者が増えました。

 

盗撮は不思議な犯罪です。
誰にもバレさえしなければ、被害者がいない犯罪です。

 

そのせいか、盗撮している人には、罪の意識がほとんどありません。
車の来ない通りで、信号無視しているぐらいの感覚です。

 

捕まって初めて、自分の罪の深さ・大きさに気付きます。
留置場に入れられ、会社をクビになり、奥さんから離婚を言い渡され、引越しを余
儀なくされ、死ぬほど後悔しても、自分のやった行為は消えてはくれません。

 

中には、スマホではなく、小型カメラを購入して、上手にバッグや靴に仕込んで、
「これなら絶対にバレない筈…」とばかりに盗撮し続けてらっしゃる方もいますが、
それでもいつかは絶対にバレます。何故なら、動きや視線が不自然だからです。

 

ちなみに、盗撮している人は、盗撮している人が、ひとめで直ぐにわかるそうです。
そのくらい動きが普通の人と違う…ということです。

 

盗撮は心の病です。
人を傷つけ、自分の人生を台無しにする心の病です。
本人の深い反省や周囲の説教で治るものではありません。
警察に捕まる前に、1日も早く、専門家の許を訪れることをお勧めします。

 

触られている人も喜んでいる。

痴漢をする人は、「警察に捕まるからもうしない」と思うことはあっても、「被害者に申し訳ないから、もうしない」と思うことは少ないようです。痴漢をする人は、「触られている人も、結構喜んでいる」と本気で思っているのです。

 

驚きです。私が「そんな訳ないでしょう」と言ったところで、

 

痴漢の常習犯は、「なかには嫌がっている人もいるが、大半は喜んでいるし、僕は喜んでいる人にしか触らないように気を配っている」なんてことを真顔で言うばかりなのです。

 

「狂っている」は言い過ぎかもしれませんが、心の病としか言いようがありません。

 

憎むべき性犯罪者ではあるかもしれないですが、私は性嗜癖のクライアントと話していると、いつも拒食症の女性を思い出します。その女性は、ガリガリで明らかに痩せ過ぎの身体をしているのに、「私は平均体重よりかは少ないかもしれないが、まだまだ太っている」と真顔で言うのです。

 

ホント、病気は人を狂わせますね。

 

私はひとりでも多くの性犯罪被害者を減らすため、今日も性犯罪加害者の援助をしています。

 

 

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